歯並びに影響を及ぼす癖 歯並びを維持する力と口腔習癖
投稿日:2020年9月17日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
柏駅から徒歩1分にある柏KT矯正歯科です。
歯並びを維持する筋肉の力
歯並びは歯列の内側からの 舌 の力と
歯列の外側からの
口の周りの筋肉=口輪筋、ほっぺたの筋肉=頬筋、喉の上にある筋肉=上咽頭収縮筋
が拮抗して
歯列、咬合の維持に大きく関与しています。
これをバクシネーターメカニズムといいます。
歯は萠出したら永遠にその場に留まっているというわけではなく、
これにより歯並びは維持されているのです。
これらのバランスが崩れてしまうと歯並びにも大きく影響してきます。
口腔習癖
このバランスを崩してしまうのがお口にかかわる癖(口腔習癖)です。
口腔習癖には
・吸指癖:指しゃぶりをする癖
・口呼吸:通常呼吸は口を閉じて鼻でしますが、口で呼吸してしまう癖
・咬唇癖:下唇を噛む癖
・咬爪癖:こうそうへき、爪を噛む癖
・弄舌癖:舌を前歯に押し付けたり、舌先を噛んだり、歯の隙間に入れたりする癖
・異常嚥下癖:食べ物を飲み込むとき舌が上の歯と下の歯の間に入り込むこと
・睡眠態癖:うつぶせ寝など偏った寝方、また頬杖なども同じ
などがあります。
それぞれどのような影響が出てしまうのか
比較的見られることの多い口呼吸と吸指癖について詳しくお話します。
お口の周りの筋肉と舌が拮抗して歯並びを維持するとお話しましたが、
口呼吸では口がずっと空いていることにより
唇からの力がかからないので、上顎の前歯が前に出て(唇側傾斜)
出っ歯と呼ばれるような見た目になってしまいます。
また普通の状態では”U”のように並んでいる歯並びですが
”V”のようになってしまい(狭窄歯列弓・V字状歯列弓)
歯が並ぶスペースが足りなくなってしまい叢生になってしまいます。
吸指癖でも上顎前歯の唇側傾斜や狭窄歯列弓が見られます。
下顎では反対に前歯が舌の方に倒れてしまったり(舌側傾斜)
奥歯が上の歯と下の歯ですれ違って噛んでしまって(交差咬合)
うまく噛み合わなくなってしまったりします。
また、上の前歯と下の前歯が全く噛み合わない開咬という状態になってしまいます。
これらのくせに覚えがある人は歯並びのためにも意識してやめるようにしましょう。
矯正治療中の方も治療前に担当医から話があったと思いますが、
これらの癖が継続されてしまっているとしっかりとした治療成果が得られなかったり
治療後また元の状態に戻ってしまうこともあるので気をつけましょう。
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