小児と成人の歯科矯正治療の違いと成長 外科的矯正治療とは
投稿日:2021年1月29日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
柏駅南口から徒歩1分にある柏KT矯正歯科です。
歯並びの問題には”歯”だけではなく
顎の骨の問題と歯の問題があります。
顎の骨の問題とは上顎が大きい小さい、下あごが大きい小さい、
上顎と下顎がずれているなどです。
例えば歯の大きさ自体は標準的でも顎が小さかったら
歯がきれいに並びきることは難しいのです。
顎の成長
人は生まれてからどんどん成長していきますが、
体全部がすべて同じスピードで成長していくわけではありません。
顎では上顎の成長に続いて下顎が成長していきます。
上顎の成長は10歳前後でほぼ完了し、
下顎の成長ピークはその後訪れ
思春期の成長の時期(女児では15歳前後、男児では18歳前後)には
ほぼ完了します。
身長、体重と同じように個人差が大きいので
すべての人がこの年齢に当てはまるものではありませんが、
成長の順番や時期はほぼこのような変化で訪れるので
経過を観察しながら適切なタイミングで治療を行っています。
子どもの矯正治療で上顎の拡大装置などの骨に作用する装置を使うのに対し
成人の矯正治療ではブラケット装置やマウスピースによる歯並びの改善を行うのは
このような理由があるからです。
お子さんの矯正治療をお考えの方は
この成長のことを知っておいていただけるといいと思います。
外科的矯正治療とカモフラージュ治療
歯並びは顎の問題もあるといいましたが
顎が大きい、小さいなどはしっかりと分析して標準値と比較し診断しています。
骨格的なずれが大きく一般的な歯並びを治す歯科矯正治療単独では
治療が難しいときには外科的矯正治療が必要になる場合があります。
手術で顎の骨を切るなどの治療をします。
歯並びを治す歯列矯正治療→手術→歯列矯正治療といったように行うことが一般的ですが、
手術を行わない場合には歯並びを治す治療だけで改善させることもあります。
これをカモフラージュ治療といいますが、これには限界もあります。
例えば下顎が著しくでている骨格性下顎前突とよばれる状態で
歯並びは通常のかみ合わせに近い状態に治せても
100点満点といえる歯並びにはならなかったり
見た目には顎が出ている感じが残ってしまいます。
矯正治療だけでは治すことが難しい噛み合わせもあります。
しっかり診断して必要な場合には外科的な治療についてもご説明していますので
安心してご相談ください。
■ 他の記事を読む■