乳歯列に見られる隙間と乳歯の役割、混合歯列の前歯に見られる隙間
投稿日:2020年11月27日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
柏駅から徒歩1分にある柏KT矯正歯科です。
お子さんの歯の仕上げ磨きをするときなどに
毎回歯と歯の間に食べ物が詰まっているなと感じたりすることはありませんか?
それは子どもの歯は、歯と歯の間に隙間があるからです。
子どもの歯並び(乳歯列)に見られる隙間と乳歯の役割
子どもの歯(乳歯)の間には”霊長空隙”や”発育空隙”と呼ばれる隙間があります。
これはだれにでもある大切な隙間で正常な歯並びです。
食べかすが詰まって虫歯になってしまいそうで嫌だな、と思うこともあると思いますが
この空隙があることは永久歯がきれいに並んで生えるためにとても大切なことです。
乳歯は永久歯が生えるまでのスペースの確保(保隙)というとても重要な役割も果たしています。
この空隙があることで乳歯のときに歯並びがガタガタ(叢生)になってしまうようなことは稀ですが
乳歯列に隙間がないと永久歯はうまく生えてこられず叢生になってしまいます。
また、乳歯が虫歯などで早い時期に抜けてしまうと
永久歯が生えるスペースを失ってしまいます。
歯はスペースが有ると自然に少しづつスペースを閉じるように動いてきてしまうからです。
乳歯は永久歯が正常に生えるためにとても重要な役割を果たしています。
乳歯もしっかりケアして虫歯を作らないようにしましょう。
大人の歯が生え始めた時の前歯の隙間
大人の前歯が生えてきたときにも歯並びに隙間が見られます。
個人差がありますが、大人の歯は通常
上の歯では6→1→2→4→3→5→7
下の歯では6→1→2→3→4→5→7
の順番で6歳頃に生え始め12歳頃にはすべて生えてきます。
前歯が生え始めたときに前歯の真ん中が開いて生えてきますが
隣の歯が生えてくるとだんだん閉じてきて
3番目の歯の犬歯が生えてくるとなくなります。
これは不正咬合と呼ばれるような状態ではなく
誰にでも見られる正常な歯並びです。
しかし稀に過剰歯が原因で隙間が空いていることもあります。
隙間がいつまでも閉じない、広すぎると不安に感じることがあったら
一度歯科医院で検査をしてみるといいと思います。
乳歯の隙間、永久歯の生え始め頃の隙間は正常なものなので心配せず、
大人の歯がしっかりと生えてくるために歯磨きを欠かさずしてください。
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